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厚生労働省から「令和6年簡易生命表の概況」が公表されました
記者発表資料による説明では…
「簡易生命表とは、日本における日本人について、1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標によって表したもの」
「0歳の平均余命である「平均寿命」は、全ての年齢の死亡状況を集約したものとなっており、保健福祉水準を総合的に示す指標」
とされています。
(厚生労働省令和7年7月25日の記者発表より引用)
平均寿命と平均余命
主な項目は…
・主な年齢の平均余命
・寿命中位数等生命表上の生存状況
・平均寿命の国際比較
・死因分析
などとなっています。
※詳細は厚生労働省のHPにてご確認ください。
厚生労働省HPへのリンク→ 「令和6年簡易生命表の概況」
日本は長寿国なのか?
国際比較における現在の日本の位置づけは…
男性:6位(81.09歳)※1位はスウェーデンの82.29歳
女性:1位(87.13歳)
となっており、高い水準を維持しています。
「平均寿命」と「平均余命」の違い
「平均寿命」はよく耳にすると思いますが「平均余命」は聞き慣れない言葉かもしれません。
「平均余命」とは、今現在〇歳の人があと何年生きるかを表したものです。
「平均寿命」とはその年生まれた人(0歳)の「平均余命」のことです。
令和6年簡易生命表における0歳男性の平均余命(=平均寿命)は81.09歳となっています。
令和6年現在60歳の人がこれを見て「自分の平均的な寿命はあと21.09年か…」と考えるのは早計で、正しくは60歳の「平均余命」である23.63年になります。
老後資金準備の目安は「平均余命」
老後資金について考えるのは…普通は大人ですよね?
であれば老後が何年あるのかを考えるときは「平均寿命」ではなく「平均余命」を見なければならないということになります。
人がいくつまで生きるかは人それぞれですが…思ったより長生きしてお金が足りない…!?ということがないよう、余裕を持った準備を行っていきましょう。